人間の髪色について
海外から見た日本人の魅力として「黒髪」を挙げる声は多いです。
艶やかな漆黒の髪はエキゾチックで神秘的な印象を与えているのかもしれません。
でも日本人、特に女性の多くはカラーリングをして髪の色を変えています。
白髪が目立つから染めるという人もいれば、ファッションとして染める人も多くいます。
みんな同じ黒髪だと個性がないという意見もあります。
ところで、どうして日本人の髪は黒色をしているのかご存じですか?
海外のセレブを見ていると栗毛や金髪など様々な色の髪の人がいますよね。
人の髪の色がどのように決定されているのかを確認していくことで、日本人が黒髪の理由、白髪になる理由も見えてきますよ。
■髪の色を決定づけるもの
髪の色は「メラニン」という色素で決定されています。
メラニンには、
・ユーメラニン(真性メラニン)
・フェオメラニン
の2種類があります。
ほとんどの人がこれら2種類の色素を持っており、その混合の具合によって髪色が決定していることになります。
ユーメラニンが、黒~茶褐色の濃淡を決定づけており、フェオメラニンによって黄色み・赤みが左右されます。
ユーメラニンが多ければ人の髪の色は黒色に近づき、フェオメラニンが多ければ暖色に近づくことになるのです。
■メラニン生合成は遺伝子で決まる
少なくとも2つの遺伝子対が、人の髪色決定に関わっていると言われています。
そのうちの1対は、「栗毛と金髪の決定」に関わっています。
栗毛=優性遺伝
金髪=劣性遺伝
であり、栗毛の遺伝子があれば栗毛となり、持っていなければ金髪となります。
栗毛であっても劣性遺伝の金髪遺伝子を持っている可能性があるので、栗毛の両親から金髪の子供が生まれることもあり得ます。
もう1対は、「赤毛かどうかを決定」する遺伝子対です。
赤毛の遺伝子を持っていれば赤毛を持つことになり、さらに栗毛か金髪かを決定づける遺伝子対によって赤褐色となるか明るいオレンジ色になるかが決まります。
まれに、遺伝子の欠損によって生まれながらに白髪を持つ人もいます。
■民族ごとにほぼ決まっている髪色
天然の髪の色は、遺伝子が関係していることから、基本的に民族に由来します。
・黒髪
主に、東アジア、南アジア、中東、地中海沿岸、太平洋諸島、アフリカ、アメリカ先住民などに見られます。
日本人の髪色もこれですね。個人によって髪質や黒の濃淡の具合は異なることがあります。
・栗毛
地中海沿岸、中東、スカンジナビアに多く見られます。
・金髪(ブロンド)
稀な髪色で、全人口の1.7~2%程度にしか見られません。白人に比較的多く見られます。
・赤毛
世界的に見ても最も珍しい髪色です。スコットランドやアイルランドで見られます。